ミッション

アトカは、2つのミッションを持って、2012年、ニューヨークで誕生しました。

DNAシアターでのパフォーマンス (New York, 2012) 振付:Thea Little/彫刻:Elisa Soliven/ビデオ:Takako Oishi-Marks

DNAシアターでのパフォーマンス (New York, 2012) 振付:Thea Little/彫刻:Elisa Soliven/ビデオ:Takako Oishi-Marks

<1:英作文の指導を通して、日本人のアート・プロフェッショナルの活躍の場を広げるお手伝い >

インターネットの普及のおかげで、
どの国のアーティスト、キュレーター、批評家、美術史家
などのアート・プロフェッショナルも、 
世界を舞台に活躍できる時代となりました。 

多くのアーティストレジデンシーや助成金、
また、展覧会への応募は、インターネット上で行われ、
各国からのアート・プロフェッショナルを受け入れています。 

しかし、多くの日本人アート・プロフェッショナルは、
語学力の不足を理由に、
そのサーキットに参加しにくくなっているのが現状です。 

アートに関する英作文は、専門用語を駆使しなければならず、
英語圏の人にとっても難しいものです。

そのため、多くのアメリカの芸術系の大学院では、
アート・プロフェッショナルとして活動するのに必要な、
各種書類の書き方を学ぶクラスをもうけているほどです。 

残念ながら、これまでの日本では、そのような特殊な英語を学ぶ機会ほとんどありません。 
そこで生まれたのが、アトカ〜アートを英語で書くお手伝い〜です。

アメリカでアートの教育を受けた、
アート・ライティングのプロの講師たちに、

アートの英文を制作、添削、または翻訳してもらうという、画期的な教育系サービスです。

 

<2:アートプロフェッショナルの雇用を通して、アートある社会を目指すお手伝い >

アトカでは、新進気鋭のアートのプロフェッショナルに、
彼、彼女らの専門知識を生かした仕事として、翻訳、英文制作や添削のお仕事を依頼しています。

いつの時代も、どこの国でも、アート関係の雇用は不安定で少ないものです。

しかし、アートのプロフェッショナル達に、最低限の経済的な安定がない限り、
社会にアートは根付きません。

アトカでは、これらのアートのプロフェッショナルが、
少しでも長くアートに関わっていけるよう、

インターネットを活用して、世界中どこからでも、
それぞれのアートプロジェクトの合間に仕事をとれるような環境を追求し、
雇用の面から支援を続けています。

「アトカが育てばアートが育つ」を目指して、
前進し続けられるよう、努めて参ります。


Artokaの前身

AAproject アート英語ワークショップ 第1回 ギャラリー北井にて(写真:八戸香太郎)

AAproject アート英語ワークショップ 第1回 ギャラリー北井にて(写真:八戸香太郎)

アトカは、「NY発 アート翻訳ドットコム」、
「AAプロジェクト〜アートと赤字の問題を考える」を前身としています。

2007年よりアーティスト支援を目的とし、発足したAAプロジェクトは、2009年、「英語でアートを語ろう!アート英語ワークショップ」を開催しました。

この企画は、アトカ創立者・前代表の大石が留学の際、言葉の壁に悩んだ経験から
「アートにまつわる英語学習のノウハウを、
少しでも多くの人にシェアできれば」と、AAプロジェクトのメンバーと、東京のギャラリー北井さん、
遊工房さんの協力を得て、開催したものです。おかげさまで、ワークショップは毎回盛況で
「アート作品を英語で上手に説明できないのが悩み」
「アーティストステイトメントの書き方を教えてほしい」
「アートについて書いてある英語の記事を読みたい」など、
受講してくださった方々のたくさんの生の声を聞く事ができました。
とはいえ、ステイトメントなど、英語ネイティヴにとっても難しいとされる英文は、
たとえ語学留学をしても、自分の力で満足のいくものを書くまでに、
多くの場合、何年もかかってしまいます。

そこで、英語をまだ「勉強中」のみなさんも、
海外でのアート活動を思いとどまったりする必要のないよう、
2011年「アート翻訳ドットコム」を試験的にスタートさせ、
2012年に、添削指導サービス、企業向けサービスなどを新たに加え、
「アトカ」としてリニューアルする運びとなりました。